「寂しい」がもたらすもの~手が掛からない年齢になって油断した
私の子供は、全日制の進学校に通っていました。
2年生になってすぐ、「強迫性障害」という症状が出て日常生活にも支障が出始めました。
最初は、知識もなく対処法も分からず右往左往し、結果どんどん症状が悪化していきました。
一言で言うと、3歳~4歳程度の子供のような状態になっていきました。
まだなんとか日常生活を送り、学校にも通えていた頃に脳神経外科で「強迫性障害」との診断を受けました。
その時点では本人の意思を重視し、服薬は進められませんでした。
それがその後のたった1ヶ月ほどの間にどんどん症状が悪化していき、学校にも行けず一人ではお茶も飲めない状態になっていきました。
このままではどうしていいのか分からない。
悩んだ末、脳神経外科ではなく「心療内科」を受診することになりました。
そこで受けた診断は、「統合失調症」になる一歩手前。本人の意思を無視しての服薬を進められました。
ですが、この決断が本当にいい結果へと繋がりました。
現在、以前のように日常生活は送れるようになり、今月から「通信制の高校」へ転校しましたが、学校へも通えるようになりました。
私が今一番伝えたい事。
手のかからない年齢になった子供にこそ注意が必要
「強迫性障害」を発症して以来、子供と本当にいろいろ話し合いました。
小さい時から共働きで家に私が居ることは少なかった為、割としっかりしていて手のかからない子供でした。
小学校高学年になる時に離婚し、子供と2人暮らしになりました。
離婚後、生活の為に夜遅くまで働かざるを得ず一人で留守番の時間が長くなっていきました。
そう、子供は口にはしませんでしたが、とても「孤独」だったんです。
それを口に出来なかった、私に伝えることが出来なかった
「自分の存在に注目」して欲しかった
そこに起因していました。
1人で働いて生活を成り立たせていくシングルマザーの身には、子供と向き合う時間や割いてあげる気持ちには本当に限界があります。
でも、やっぱり子供が病気になってしまっては元も子もありません。
10人居たら10通りの子供との関わり方があると思うので、一概には言えませんがとにかく「思春期」の、長い一生からしたほんの一瞬の時間を大事に過ごしていきたいと改めて思い、ここに書いてみました。