みるきぃの手探りシングルマザー生活

シングルマザー歴6年。母親としての日々の悩みや、ひとり親としての社会生活などの実体験を書いてます。

「選べる」自由~好きが分からない人には苦痛かも

今は何でも選べる時代。

意識して選ぶか、無意識で選んでしまっているか、

例えば、お金だったりの制約があって無理やり選ばざるを得ない事もあったり。

 私はこれまでの子育ての中で「子供の意思」を一番に置いていました。

それは、自分が自由じゃなかったと思っていたから。

 「自分が感じる」という感覚を育てたい、そう思ってきたから。

子供に対していつも言ってきた言葉。

 

 「○○の好きにしていいよ」

 

 何をするにも反対はしなかったし、その為にはお金なんて全然惜しくなかった。

(まあ、私が計画性とかが無くてお金の価値をよく分かっていなかったせいもありますが(笑))

 

  でもね、これ、今となってはものすごく子供にとっては気持ちの負担だったんだと知りました。

 

 「選択」の全責任を子供自身が受けることになるからです。

 

  これ、全く気付いていなかった。「子供の想いを最優先にしたい」と思いながら、実は全くそうはならないのに気付かずにいた私のエゴでしかなかったんです。

  

  子供が目にしたり触れたり感じたり出来る世界ってやっぱりとても狭いんです。当たり前だけど。

  よく、子供に「将来の夢は?」と聞きますが、子供が把握出来る「生き方=職業」なんて本当に限られているんですよね。

  よっぽど「好き」なものに出会えることが出来たごく一部の人を除いては、普通に生きている子供にとって「何になりたいか?」なんてそもそも決める事なんてできないじゃないでしょうか?

  

  今は、昔と違って高校は自分で選べる時代です。

 子供にとっては自分の人生で初めての「大きな選択」です。

  でも、そもそも自分が将来どうしたいのか、なんて普通に生きてる中学生に分かる訳がなかったんです。

  なのに、「選ばなきゃいけない」

  とても大変な事だったと思います。

  

  今、子供が高校を転校することになって思う事。

 

  自分のめちゃめちゃ「好き」に出会えるまでは、親の押し付けでもいいんじゃないか、と。

  むしろ、そっちの方が、もし「親の押し付け」が本人の「好き」と違った場合、逆に「自分の好きはこっちなのに」と分かるようになるんじゃないかな。

 

  子育てに正解はないと思うので、今、私が思う事は私にしか当てはまらないかもしれませんが、一言で言ってしまえば「進学校に行っていたのについていけず、病気になって挫折した子供」をもつ母親の気持ちです。