通信制高校の事~意外と知らないその仕組み②
通信制高校の仕組みって骨組みだけにすると本当にシンプルなんです。
- スクーリングへの参加
- レポート提出
- 定期試験を受けて合格する
これをクリアすれば、
- 単位が認定される
- 74単位を取得(一部76単位という学校も存在します)
- 高校卒業資格の取得
となります。
で、ここからが本題なんですが、
スクーリングへの参加ってなに?
学校によって「スクーリング」の名称は違ったりしますが、一言で言えば
学習指導要領に定められた面接授業
➡これだけは参加して受けなければならないプログラム(授業)
の事です。
通信制の高校とは言っても、全く通わないとか行く必要がない、という訳ではなく何日かは授業と呼ばれるものに参加する必要があるんです(学習指導要領に定められた時間数)。
ここで、その学校の本校所在地がどこにあるのか、がとても重要なんです。
通信制の高校は全国どこからでも入学できる場合が多いです。
本校は他府県にあって、いわゆる
「分校」=普段通う場所
が大阪にある、そういう学校がほとんどでした。
その場合、「スクーリング」は本校で受けなければならない、という学校が多いです。
でも、実際に何日かに分けて通うとなるとかなり大変です。
そこで、大抵の学校はまとめて数日間に渡り「合宿」方式で一度で終了させるという仕組みにしている場合が多かったです。
本校が大阪にあれば、そういうものは必要ないんです。
普段から通う場所に年間で何日間か実施されるので、スクーリングはクリアしやすいと思います。
(旅行に行く感覚でその方がいいという人もいると思いますが、うちは別途交通費もかかるししんどいかなと思ったので)
これが、「学習指導要領に定められた面接授業」という部分をクリアする「スクーリング」です。
私が一番混乱したのは、ここから先の話しです。
各学校がそれぞれに行っている「授業」=スクーリングと呼んでいるものは、上記の「必要最低限」のものにいろいろ追加されています。
それが、本校が他府県にある学校は特に、です。
本校が他府県にある学校の場合、多くは「サポート校」と呼ばれるものが合体しています。
普段の授業はこの「サポート校」が実施している学校が多いです。
何が違うのか。
簡単に言うなら、本体(=通信制高校)とは別、つまりは別途費用が掛かります。
通信制高校の卒業資格を取得するためには、最初に説明した3点をクリアすればいいのですが、実際これを自分一人でやるとなるとなかなか難しい。
基本全てが自己管理で、強制するものは何もありません。
そういう状況では大人でもなかなか難しい。
大抵の人は、通信制教材(進研ゼミのようなもの)を誰にも強制される事がなければ途中で挫折してしまうのではないでしょうか?(私だけ?笑)
それを補っているのがサポート校なんです。
このサポート校部分がそれぞれの学校の特色なんです。
毎日授業を行う学校、メイクやネイルなどの将来の仕事につながるような授業だったり、レポートの指導をする授業だったりします。
通信制高校を選ぶ際に、この点について知っていれば損はないかと思います。